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ダウ理論のトレンド転換はこう見極めろ!2つの判断基準を覚えよう!

トレンド転換
勝てない君

トレンドの見方はわかったけれども、トレンドが崩れたときはどうなるの?
どこでトレンド転換したのか、そのポイントがわからない。
ダブルボトムなどのチャートパターンもダウ理論的にはどう判断すればいいの?

こんな悩みを解決します。

この記事の内容

  • ダウ理論のトレンド転換について、判断の仕方がわかります。
  • 2つのパターンを知ることによって、チャートを見る迷いがなくなります。
  • トレンド転換の見極め方がわかることによって、エントリーポイントが見えてきます。

この記事の信頼性

15年勝てなかった筆者が、トレンド転換の判断を理解することで見えてきたエントリーポイントについてお伝え致します。

長期足と短期足が同調したところが値動きが加速するところです!・・・ですが、そうわかりながらも、どこで同調したかという判断はなかなか難しいところがあります。
この記事の知識を習得した後は、いくつものチャートを見ていくことで必ず見えてくるものがあるはずです。

この記事は以下の記事の続きになります。

※今回のチャート図は基本的に「上昇トレンド」からの転換のケースを取り上げています。「下降トレンド」からの転換は逆と見てください。

トレンド崩壊

トレンドが転換すると言っても、まずはトレンド崩壊があり、それから転換という流れになります。

トレンドが崩れたポイント

まず、トレンドの定義のおさらいです。

・上昇トレンド =「高値」「安値」が連続して切り上げられている状態
・下降トレンド =「高値」「安値」が連続して切り下げられている状態

このトレンドの定義が崩れたときが「トレンド崩壊」となります。
具体的には下記のような状態です。

高値・安値がともに切り上げられていましたが、安値を割りました。これでトレンドの条件が崩壊したことになります。

ただ、このトレンド崩壊はトレンドが崩れた状態にすぎません。
トレンドが崩れただけで、まだトレンド転換までには至っていないということに注意してください。

トレンドが崩れた・・・その後はどうなる?

トレンドが崩れた後、必ずしも逆のトレンドになるわけではありません。

例えば、上昇トレンドが崩壊した後は下降トレンドに変わっていくと決まっているわけではありません。
上昇トレンドが崩壊した後は、下降トレンドに移行していくか、レンジの状態となります。

①上昇トレンド▶レンジのケース

安値が切り下げられてトレンドが崩れた後、安値の更新がない状態です。このレンジ状態を経て、上昇トレンドが再度継続となる場合と、下降トレンドに転換していく場合があります。

②上昇トレンド▶下降トレンドのケース

安値が切り下げられてトレンドが崩れた後、その切り下げられた安値が、もう一度切り下げられたところで「高値の切り下げ」が確定となり、このタイミングで下降トレンドが確定となります。

上図では、安値Aが切り下げられたタイミングで、高値Bが確定します。
これにより高値Aから高値Bへと高値も切り下げられることになり、ここで下降トレンドへの転換も確定することになります。

全てがトレンド転換するわけではない。

トレンドからレンジに移り、そこから元のトレンドが継続するという流れになることもあるわけです。
ですので、トレンド崩壊をもって、逆向きのエントリーをするということは判断が早過ぎると言えます。

次のチャートは上昇トレンドからレンジに移行し、その後にトレンド転換した例です。

トレンドが崩れた場合でも、その後の動きに注視してチャートに向かうことが大事です。

トレンド転換

ここからちょっとややこしくなります。頑張ってついてきてください。

転換には2つのパターンがある

トレンド崩壊からのトレンド転換についてご説明してまいりましたが、実は転換には別のパターンがあります。

今まで説明してきたのは「ノンフェイラースイング」と言います。

「ノンフェイラースイング」
◆トレンド崩壊してからトレンドが転換するパターン
(押し安値・戻り高値と関係するパターン)

もうひとつは「フェイラースイング」と言います。

「フェイラースイング」
◆トレンド崩壊なしにトレンド転換するパターンです。
(押し安値・戻り高値とは関係しないパターン)

以下、細かく見ていきます。

「ノンフェイラースイング」

押し安値・戻り高値を割ってからトレンドが転換するパターンです。

順番にチャート図で見ていきましょう。

①高値を更新して「高値A」が成立する。
【上昇トレンド継続中】高値Aをつける波の起点が「押し安値」となります。

②押し安値が割られて「安値A」が成立します。
【この時点で上昇トレンド崩壊】
※高値・安値の切り上げが崩れたのでトレンド崩壊となります。
※この時点では安値は切り下げていますが、高値がまだ切り下げていませんのでトレンド状態ではありません。

③再度トレンド継続の方向にレートが向かったと見えますが・・・

④安値Aを再び割った時点で「高値B」が成立します。
この時点で「高値A」が「高値B」に切り下げとなり、安値も高値も切り下げた状態となりますので、ダウントレンドが成立したことになります。

トレンド転換の確認タイミングが若干遅くなりますが、「押し安値」「戻り高値」を抜いてからのトレンド転換なので、はっきりと転換を確認してからエントリーすることになります。

「フェイラースイング」

こちらは押し安値・戻り高値の両方とも関係しないトレンド転換となります。

押し安値・戻り高値の両方とも関係しないので、トレンド崩壊も伴わないことになります。

図で見てみましょう。

①高値を更新して「高値A」が成立する。
【上昇トレンド継続中】高値Aをつける波の起点が「押し安値」となります。
(ここはノンフェイラースィングと同じです)

②高値Aをつけた後にレートが落ちてくる。

③再度、最初のトレンドの方向にレートが伸びる。
ここで波が描かれて安値Aが成立する。

④最初のトレンド方向にレートは伸びず、安値Aを割る。
この時点で高値Bが成立する。
また安値Aをレートが割ったことにより、安値が更新されることも確定となる。
ここで高値・安値の切り下げが確定するので、この赤い星の箇所でダウントレンドが成立するわけです。

エントリーポイントを考える

転換には2つのパターンがあることはわかった。
それぞれ転換となるポイントも異なることもわかった。

では、エントリーポイントはどこになるのでしょう?
トレンド転換が成立するポイントでエントリーするべきなのでしょうか?

上位足のトレンド方向へのエントリーが基本!

ここでエントリーポイントを検討する前に「前提となる考え方」を抑えておきたいと思います。

前提となる考え方とは「上位足のトレンド方向」へのエントリーということです。
例えば4H足で上昇トレンド中につけた押しのポイントを15分足で見て、15分足チャートがトレンド方向に転換したときにエントリーするということです。

「押し」や「戻し」が発生したときに、どこでエントリーすれば最も早いタイミングで長期足のトレンド方向にエントリー出来るかということを考えるわけです。

ノンフェイラースイングのエントリーポイント

ノンフェイラースイングはまず「トレンド崩壊」があるんでしたね。

まずトレンド崩壊ありきなので、フェイラースイングに比べても明確なサインとなります。

下図をご覧ください。

トレンド崩壊があってから、いったん高値(図では高値B)をつけて、更に安値を更新してはじめてトレンド転換となりますが・・・
これでは結構逆の方向へトレンドが進んだところでのエントリーとなってしまいます。

なので、ンフェイラースィングのエントリーポイントは、押し安値・戻り高値を割った後の戻りを狙う・・・と覚えてください。

ノンフェイラースィングのエントリーポイントは、押し安値・戻り高値を割った後の押し・戻りを狙う

具体的にはMAのサポレジ転換を狙うのがお勧めです。または押し安値・戻り高値のラインでのサポレジ転換でしょうか。

チャートを見てみましょう。

フェイラーのエントリーポイント

フェイラースイングは「トレンド崩壊」なしでのエントリーでした。

押し安値・戻り高値は関係なく、高値・安値の連続切り下げ(切り上げ)が確認できたところが「トレンド転換の成立」ポイント、そこからの戻りを狙ってエントリーします。

フェイラースイングのエントリーポイントは、トレンド転換確定後の押し・戻りを狙う。

ただ、場合によってはこの「トレンド転換の成立」により一気にレートが進んでしまうことがあります。そういう場合は・・・潔く諦めるか、レートの勢いを見ながら飛び乗るということになります。

チャートを見てみましょう。

ダブルトップ・ダブルボトムは・・・

さて、先程のフェイラースィングのエントリーポイントの最初の高値切り下げポイントを少し上にずらしてみましょう。

そうすると・・・どうなったでしょうか・・・

この形は・・・ダブルトップですね。

ダブルトップはフェイラースィングと考えられます。
フェイラースイングなので、ネックライン(最後の安値)の切り下げでトレンド転換が成立したと考えられます。

フェイラースイングなので、ネックラインまでの戻りを狙ってエントリーするのが王道のエントリーポイントになります。

まとめ:長期足と短期足が同調するポイントに注目

今回はダウ理論的にトレンド転換するポイントを見ましたが、長期足のトレンド方向に短期足がトレンド転換するポイントである・・・ということを忘れないようにしてください。

実際のチャートでトレンド転換したところをもう一度見てみます。

このポイントは15分足のポイントですが、長期足(4H足)ではどのような状況であったかを見てみます。

下のチャートは4H足チャートです。

ノンフェイラースイングでの高値切り下げ・安値切り上げのポイントでの早いエントリーが可能なのも、
フェイラースイングでサポレジ転換の箇所からレートが伸びるのも、
「長期足のトレンド方向だから」です。
長期足のトレンド方向をよく見ていくことが勝率をあげるポイントになるということです。
ここがとても大事なポイントになります。

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